まぜこぜ日記帳

青春時代をコミケで過ごした主婦の日常。料理や本の感想とか。

生まれながらにして備わっているもの

娘が5ヶ月になり離乳食がはじまった。
これまではミルクをあげていればよかったが、これからは大人と同じものを食べる練習をさせなければならない。

初めは重湯。お粥に10倍の水を加えて煮こみ、すり潰したものだ。
次は野菜をペースト状にしたものを与えて食べ物に慣らしてゆく。娘のように離乳食を始めたばかりだとまだ栄養は母乳やミルクから摂っているので、食事というより食べ物への興味を高め飲みこむ練習である。

赤ちゃんによっては「や、母乳でまにあってますから」という感じで離乳食を拒む子もいるらしいが幸い娘は離乳食が好きなようだ。

初めて口にするものでもはっきりと好き嫌いが出る。
苦味のある葉物野菜よりも甘みのある根菜を好み、根菜でも糖度の高いサツマイモやカボチャを好む。

ほうれん草は苦味があるのかひと匙食べたとたんに眉間にしわを寄せた。
ふた匙目以降、ぶすけた顔をしながら口を動かしていた。口に運ばれたものは拒まない方針らしい。

初めてサツマイモを食べさせた時は、ベビーチェアから転げ落ちるんじゃないかというほどの勢いで手足をばたつかせて喜んだ。
「きゃーうぅいっ!」と声をあげ、匙を飲みこむんじゃないかという勢いでかぶりつく。食事が終わって片付けはじめると泣いた。あれはもっと欲しかったのだろう。


そういえば、人は生まれながらにして快感を持っているんだなと思ったのが娘・生後3週間目のこと。

オムツかぶれで肛門周りに赤い湿疹ができてしまった。
育児書には「オムツかぶれになった場合、排便の後はシャワーで洗い流し乾燥させましょう」とあったが、いちいち裸にして風呂場に連れて行きお尻を洗うなんてめんどくさいこと誰がやってられるかと、100円均一の園芸用品コーナーでノズルつきの水やり器を買ってきた。

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ボトルの側面を押すと水が出る。力の入れ加減で勢いが調整できることと、狙いを定めて水を当てることができるのでペットボトルより使いやすかった。

この水やり器にぬるま湯を入れ排便のたびに汚れを洗う、まぁ手動ウォシュレットなわけですが、初めてぬるま湯でお尻を洗った瞬間、娘が「あ~あぁ」とおっさんが温泉につかったような声をあげた。

誰も教えてないのに。
生まれてまだ3週間なのに。

その後も娘は手動ウォシュレットでお尻を洗うたび、目を閉じ、うっとりとした表情で「あ~」と声を漏らした。
そうか、気持ちいいのかと思いながら1日数回手動ウォシュレットを出動させる私。努力のかいあって1週間ほどでオムツかぶれは治った。

最近読んだ本の中にイギリス人の子供が日本のウォシュレットに夢中になるというエピソードが出ていたが、あの手の快楽は人類共通なのだなと思った。
ちなみにこの本です。

英国一家、日本を食べる(亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズ)

英国一家、日本を食べる(亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズ)

イギリス人一家の「日本に食い倒れの旅」ルポ。
海外から日本の食がどう見られているかに興味のある人におすすめです。